福岡ハカセとフェルメール

生物学者がどうしてフェルメール?

そう思われた方もいるかもしれません。

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福岡先生とフェルメールとの出会いは遡ること30年以上前。

博士号を取得し、ポスドクとしてNY ロッカーフェラー大学に留学された際、
私設美術館である「フリックコレクション」で偶然フェルメール作品に遭遇したことがきっかけです。

350年以上も前に描かれたその絵にはまばゆい光の輪郭が描かれ、
この世界をありのままに描写しようと試みたフェルメールの超人的な技巧が
余すところなく表現されていました。

フェルメールが画家として活躍した17世紀のオランダ。

当時は科学と芸術に境界線はありませんでした。

まだ人々が足を踏み入れていない「未知の世界不思議」と向き合い
物理や数学、自然科学や芸術という学問の壁を越えた探求に心血を注いでいた姿に感銘を受けると共に、福岡先生は生物学者としての自身の姿を重ねたのです。



福岡先生が見出した壮大な仮説

フェルメールが生まれたオランダはデルフトという小さな街。

かつてこの街に、フェルメールと同じ月に生まれた世界的権威がいます。

アントニ・レーウェンフック
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「微生物学の父」とも称せられ、生物学の教科書には必ず登場する人物です。

レーウェンフックは、歴史上はじめて顕微鏡を使って微生物を観察し、
動植物の細胞、血液中の赤血球・白血球、原生動物の数々、
あげくには精液中の精子までをも発見したことで知られます。

顕微鏡の原型を発明したレーウェンフックと世界的画家のフェルメールは、
たった4日違いで同じ教会で洗礼を受けています。

しかし、残念なことに生前の二人の交友関係を示す歴史的証拠はありません。

けれども、「世界をそのままに記述したい」という共通の願いを抱いた者同士、
深い交友関係にあったに違いないと福岡先生は推察しています。


その裏付けとなるのが、
レーウェンフックが顕微鏡で観察した折に残した手稿。
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まるで石膏デザインのような完成度の高さ。
絵を書くことを生業とする人物でしか描くことができない精巧なスケッチです。



レーウェンフックは自身の研究成果をしたためた
英国王立協会宛の手紙にこう記します。

「自分は絵が得意ではないので、知り合いの画家に依頼した。」

レーウェンフックとフェルメールの関係を巡る想像が尽きることはなく
私たちを魅了してやみません。



フェルメール 光の王国展

ニューヨークで偶然巡り会ったフェルメール。

福岡先生のフェルメール作品に対する愛は更に深まり
世界中に散らばった37点を全てを観賞するため「全点踏破」の旅に挑戦します。

ワシントン、ニューヨーク、フランクフルト、アムステルダム、
パリ、ウィーン、エディンバラ、ロンドン、アイルランド、
ドレスデン、ベルリン、ハーグ、そして、デルフト。

足掛け4年にもわたるフェルメール巡礼の旅は
ANA機内誌「翼の王国」の人気連載となり、
フェルメール 光の王国」の創造源となります。

そして、2012年にはフェルメール作品を現代に蘇らせるという
前代未聞の一大プロジェクトが始動。

現存する37作品を、最先端のデジタル処理技術によって
350年前のみずみずしい色彩を蘇らせるという壮大なテーマを掲げ、
フェルメール 「リ・クリエイト(再創造)」に乗り出します。

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17世紀に描かれた色彩を取り戻すだけではなく、
国内の職人に依頼して、キャンバス地も当時と同じ素材を使用し、
額装も所蔵する美術館のデザインを忠実に再現する手の込みよう。

自他ともに認める「フェルメール オタク」としての情熱は
「フェルメール 光の王国展」として
東京銀座でのを皮切りに全国25か所を巡業し、
新しい視点からフェルメールを楽しむ提案しています。

こうした福岡先生の取り組みは日本国内に留まらず、国際的な注目も集めています。

日本人としては異例ながら、ニューヨークタイムに掲載されると同時に、
美術館関係者や在米日本大使らを招いてのレセプションを主催するなど、
ニューヨークでのイソサエティーでも大きな話題となりました。

さらに、フェルメールが誕生したオランダの国立美術館である
「マウリッツハイス美術館」からの直々のオファーを受け
フェルメール作品のCMにまで登場することになった福岡先生。

その様子はYouTubeでご覧頂けます。

マウリッツハイス美術館

フェルメール 光の王国展

NYで開催中のフェルメール展




リクリエイト作品

本アカデミーではリクリエイト作品にまつわるエピソードも披露されました。

科学と芸術に境界線はなく、
自然科学のありようを突き止めたいと願ったフェルメールやレーウェンフック。

彼らの探求心に強い共感を覚えたドクターたちは
フェルメールのリクリエイト作品にも興味津々。

四ツ谷のナチュラルアートクリニック 御川安仁先生は
「青いターバンの少女(真珠の耳飾りの少女)」を早速お買い求めになられました。

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御川先生がお持ちの「青いターバンの少女」は
本家オランダのマウリツハイス美術館が所蔵する額装と同じものです。

ナチュラルアートクリニックに来院すると、
このリクリエイト作品が見られるかもしれません(?)

リクリエイト作品のご案内

アカデミーを収録した「コース3」にお申込み頂いた方には
リクリエイト作品を割引価格にてご購入頂ける特別なご案内を致します。

  • フェルメール作品全37点をご用意
  • 最新のデジタル技術処理により350年前の色彩を再現
  • 17世紀と同じキャンバス地を熟練の職人が再創造
  • 所蔵する美術館の額装まで完全複製 ※プレミアム版のみ
  • 絵画はご自宅・病院など指定の場所までお届け可能

フェルメールがお好きな方、ご興味のある方は是非どうぞ。

講義スライド

第1回アカデミーの「コース3」にお申込み頂いた方には、会場で使用した講義スライドをPDFにてご提供致します。

学会やセミナーで参考資料として引用されたり、プリントアウトして勉強会等でお使い頂いて構いません。

使用される場合には「分子生物学者 福岡伸一先生」から引用した旨を必ず記して下さい。


福岡アカデミー 講義スライド
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福岡伸一プロフィール

福岡伸一(ふくおかしんいち)

分子生物学者
1959年東京生まれ。京都大学卒。

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米国ハーバード大学研究員、京都大学助教授などを経て、
現在、青山学院大学理工学部 化学・生命科学科、総合文化政策学部教授。

ニューヨーク にあるロックフェラー大学客員教授として、
現在も現役の科学者として日夜研究活動に邁進し、
若い研究者への指導や助言も行うなど米国を生活拠点の主としている。

分子生物学者として研究論文を発表する傍ら、
一般向け著作・翻訳も手がける。(執筆一覧


2007年に発表した『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)は、
サントリー学芸賞、および中央公論新書大賞を受賞し、80万部を超えるベストセラーとなる。


他にも、『プリオン説はほんとうか?』(講談社ブルーバックス、講談社出版文化賞)、
『ロハスの思考』(ソトコト新書)、『生命と食』(岩波ブックレット)、
『できそこないの男たち』(光文社新書)、『動的平衡』(木楽舎)、
『世界は分けてもわからない』(講談社現代新書)、
週刊文春の連載をまとめたエッセイ集『ルリボシカミキリの青』(文藝春秋)など著書多数。

生物多様性の大切さを伝えるための環境省の広報組織「地球いきもの応援団」のメンバーもつとめる。

J-WAVE 番組審議会の審議委員として
林和男、阿川佐和子、平野啓一郎、奥貫薫などと共に名を連ねると共に、
テレビ朝日「ごはんジャパン」にもゲスト及び解説として多数出演。

2010年から2012年には、NHK BSプレミアムで放送された「いのちドラマチック」の番組監修として携わると共に、劇団ひとり、井上あさひアナと共に番組出演もこなす。

生命科学に対する鋭い観察力と言葉を縦横無尽に操る表現者として、
爆笑問題の太田光からも絶大なる評価を受け
NHK総合 爆笑問題のニッポンの教養、及び、TBSラジオ 爆笑問題の日曜サンデーに出演。

近年では、東日本大震災の直後に発売された
阿川佐和子との共著「センス・オブ・ワンダーを探して」の出版も話題にのぼった。


2011年には、ANA機内誌「翼の王国」での連載をまとめた「フェルメール 光の王国
」を出版。

現存するフェルメール作品 37点を現代に蘇らせる一大プロジェクトとして
東京銀座での「フェルメール 光の王国展」を皮切りに、全国25か所を巡業すると共に、
ニューヨーク市内でも美術館関係者や在米国大使らを招いてのレセプションを開催するなど、国際的な注目を集めている。

2016年からはNHK Eテレにて放送中の「ミミクリーズ」の総合監修として、番組製作への助言を行っている。

現在はソトコト主催による「知恵の学校」の校長として、
月に一度、角界の超名人を招いた対談や自身の単独講義である「動的平衡ライブ」を開催。

東京とニューヨークを行き来する多忙な日々を過ごしながらも
各地での講演、執筆活動を精力的にこなしている。

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